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2008年8月2日 設置
第二章 血液型
僕は廊下を歩いていた。
いつもの廊下、いつもの風景、いつも変わらない・・・
そして僕は思う
(いつか、これが壊れるときがくるのだろうか) と・・・
僕が廊下を歩いていると、二人の女性との話が聞こえた。
「あんたの彼氏って、血液型はなに?」
「え?B型だけど?」
「だめだめ、B型はだめだよ」
「どうして?」
「だって、血液型占いに載ってるもん」
「そんなに載ってるからって、悪いとは言い切れないじゃん」
「何言ってるの? とにかく B型はやめときなさいよ」
「でもぉ」
僕はその話を立ち聞きしていた。
話が進むにつれ、無性に腹が立った。
だから、つい、口を挟んでしまった。
それが、僕の悪いところだった。
「血液型占いなんか信じてるの?」
「え?」
急に離しかけられて、女生徒たちは僕のほうを見る。
しかも、したからなめるように。
まるで、怪しい人でも遭遇したかのような感じだ。
僕は無視して話す。
「血液型占いなんか信じていたら、誰も信じれなくなっちゃうよ?」
女性とたちは、怪しみながらも返答した。
「いいじゃない、私たちの勝手でしょ?」
「確かにそうだけど、血液型で性格などがわかること自体がおかしいのではないか? そもそも、B型だけってことでそこまでいう必要はないでしょ」
「でも、これに載ってるもん」
女生徒の一人が、手に持っていた占いの本を僕に見せる。
確かに載っている。それも、あれやこれや、意味の不明なことをずらずらと・・・・
よんでいると、ため息が出てしまう。
「載ってるね・・・・でも、所詮占いだよね?」
「それはそうだけど・・・」
「占いだけでB型の人が悪い言い方をしてはいけないと思うよ。しかも、B型全員がその本に書いてあるとおりとは限らない、もし、B型全員がそうだと決め付けたら、一人一人の人格の否定になると思うんだ。人は絶対、一人一人性格が違う、いやみを言うやつもいれば、親切な人もいる、それは全血液型に共通する。だから、B型が悪いと判断するのならA型やAB型、O型までも悪いと思う。それぞれ長所や短所などがあるからね。」
「そういえば、この間いっしょに探し物手伝ってくれた人も、B型っていってた」
「それ本当?」
「うん」
「ね? だから、血液型なんて関係ないんだよ」
「そうですね」
「ありがとうございます。参考になりました。」
「うん」
女生徒たちは笑いながら去っていった。
僕は、またふと考える
(血液型なんて、どうやって聞いたんだろうか、探し物手伝ってもらっただけで血液型も聞くものだろうか) と・・・
しかも、自分でもいいことを言ったと思う、実際、頭より口が動いていたのだ。
しかし、久しぶりに
僕は心でうれしいと感じつつ、廊下を歩き出した。




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