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2008年8月2日 設置
第三章 再会
僕は教室に戻っていた。
廊下を歩いていても、意味がないと判断したからだった。
あと、2分ぐらいでチャイムがなる。
・・・・・・・
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
先生が入ってくる。
それと同時に、みんなが席を立ち、挨拶をする。
自分は、席すら立たなかった。
それでも、お構い無しに授業は進行する。
退屈だ。
僕は、空を見た。
曇りだった、それも、いかにも雨のふりそうな、嫌な天候。
こんな日はむしゃくしゃする。
なにか考えることでもないかと記憶をたどる。
とっさに思い出すことは、やはり、屋上の女子の言った言葉。
女生徒「あなたは本当に幸せですか?」
ぼくは、その言葉にだけ気をとられていて、本来気づくべき事を忘れていた。
彼女は誰だ?
なぜ、自分にこんなことを聞く?
目の前にいたから?
近くにいたから?
それとも僕が、幸せそうに見えなかったから?
そして、懐かしい気持ちになるのは気のせいなのか?
僕は、前に、彼女に会ったことがあるのか?
そんなことを考えていると、恐れていた雨が降り出した。
僕は内心で 「あぁ ふりだしたよぉ おれかさもってねぇな」
とかつぶやいていた。
ふと外を見る、雨が降っている・・・・当たり前だ。
下に視線を下げる。
自分「あっ」
声が漏れた。
先生に気づかれる
先生「どうしたんだ?」
自分「いや、別に」
先生「そうか、ちゃんと先生の話を聞けよ。」
自分「あぁ、続けてくれ」
会話が疲れてきたので、一方的に会話を切断する。
視線をもどした。
女の子である。
雨が降っているので、良くはわからないが、確かに同い年ぐらいの女の子である。
そこで、僕は気づいた、
彼女が、雨に打たれているところを。
季節は1月である、こんな日に雨にずぶぬれはっかなりあぶない。
何をしているんだろう。
とチラッと考えたが、考え直した。
このままでは、風邪を引いてしまうであろう。
俺は、とっさに立った。
いすが倒れる。
クラスの視線が、こっちに向く。
僕は、焦った。
早く行かないと、彼女が風邪を引いてしまうかもしれない。
先生「おい、なにしてるんだ。さっさと席座れ」
しかし、あせっている俺は、そのまま無視をして、教室を出た。
教室から声が響く。
俺は、無視した。
教室を出て、走りながら考えた。
なぜあせっている?
あの子が風邪を引くから?
女の子だから?
懐かしい感じがするから?
答えが出ないまま、外に着いた。
傘を持って・・・・
女の子は、ベンチに座ったまま、それも、雨に打たれている状態で、人を待つように座っていた。
まず、傘でその子がぬれないようにする。
そして真っ先に声をかける。
自分「おい、お前」
女の子「え?」
その女の子は紛れもなく、あの屋上の少女だった。
俺は、そんなこと忘れて、
自分「はやく、家に帰って、買えあだを暖めろ。風引くぞ」
といった。
しかし、そういっても、女の子は動こうとしない。
自分「どうした、なぜこんなところにいる?」
女の子「・・・・・」
自分「いったい何をしてたんだ?」
女の子「・・・・・」
自分「なぜ、こんなところ・・」
こんなところでなにをしている? といおうとしたが、彼女が口を開いた。
女の子「人を・・・・人を待ってるの」
自分「雨の日にか?」
女の子「うん・・・・」
自分「とりあえず、あんたの名前を教えてくれ」
女の子「さやか・・・藤原さやか」
さやか・・・・
聞き覚えがある・・・
とても懐かしい、名前だ。
でも・・・・
思い出せない
さやか「どうしたの?」
自分「いや、なんでもない」
さやか「??」
自分「そういえば、探している人の名前は?」
さやか「え? どうしてそんなこと聞くの?」
自分「俺も探してやるよ」
さやか「いいの?」
自分「あぁ、そうせ授業さぼってきたしな」
さやか「だめだよぉ ちゃんといかなきゃ」
さやかという女の子が、笑っている。
俺が傘を指してあっても、服はぬれていて、体は冷え切ってあるのに・・・・
そんなことを考えながらも会話は続く。
自分「お前だって、授業抜け出したんだろうが・・・」
さやか「えへへへ」
自分「『えへへへ』じゃないっての・・・ で、だれ?」
さやか「うん、えっとね・・・・あきひと・・・【斉藤 秋人】」
自分「え? 斉藤・・・秋人・・・・」
さやか「どうしたの?」
斉藤秋人・・・
それは、まぎれもなく、自分の名前だった。




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